低気圧性頭痛・めまい・立ちくらみ


自律神経の働きを理解した上で、下の説明を読みますと、一層理解が深まります。まずは、こちらも合わせてご覧ください。

低気圧性症状(低気圧性頭痛・肩こり・関節痛など)

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雨が近づいてくると頭痛になる人が多いですね。

しかし、意外と雨が降ってしまうと、症状そのものが消えてしまったり、自分の症状で天気予報が出来てしまうほどです。

 

低気圧が近づいてくると、地上の酸素は少なくなります

低気圧が近づいてくると、身体に何かしらの変化を感じる方が多くいます。
例えば、肩こりや頭痛が酷くなったり、膝などが痛いと訴える方も多いですね。特に積乱雲が発達するような大きな低気圧(台風など)が近づいてきた場合には、それらの症状が酷くなる傾向にあります。

では、なぜ、そのようなことが起こるのでしょう?

それは、低気圧が近づいてくると、地上の空気が少ない状態になるからです。
低気圧が近づいてきますと、地上の水蒸気を含んだ空気(暖かくて軽い空気)が、低気圧に向かって、空に吸い上げられます。
この時、地上の「酸素」も一緒に空に吸い上げられます。つまり、地上は普段より酸素が少ない状態になるのです。

 

地上の「酸素量」↓ = 身体に供給される「酸素量」↓

 

●酸素量が少なくなれば、全身に酸素を供給出来なくなるわけですから、血流が落ちてきます。
→ 血流が落ちれば、当然筋肉の乳酸などの老廃物なども流れなくなりますよね。筋肉痛のような症状や筋のハリ感を訴えるわけです。
→ 心筋も働きが悪くなりますので、特に爆弾低気圧が近づくと、心臓の症状を訴えられる方が多いです。

●エネルギーを燃やす酸素が少ないですから、脳はなるべく酸素を使わないようにするわけです。
→ やたらと眠気は起こりますし、身体がだるくなります。強制的に身体を安静させようとするのです。生理的な作用です。

低気圧が近づいてきている時は、このようなことが起こっているわけです。身体のあちこちが痛んだり、だるくなったりする理由はわかりましたでしょうか?

低気圧と頭痛の関係を考えてみましょう

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それは山登りに行かれた事のある方は、それを思い出して下さい。
山の高い所は空気が薄いですよね?空気の薄い場所では、持って行ったお菓子の袋などが、パンパンに膨らんでいたでしょう?

 

これと同じようなことが、実は貴方の頭にも起こっています。気圧が下がると、お菓子の袋はパンパンに膨れ上がります。これは、袋内の方が気圧が高いためです。

気圧が高いというのが、どういうことかというと、空気の分子がギュッと詰まっているような状態です。空気の濃度が薄い方薄い方へ拡散しようとします。だから、密閉されたお菓子の袋がパンパンになるのです。

あまりにも小さな動きで、ほとんどの方が気付くことはありませんが、頭蓋骨は幾つもの骨の縫合(かみ合わせ)があることで、ゆるやかに膨らんだり閉じたりしています。

それは、脳を取り巻く脳脊髄液の循環を保つために必要なのです。

しかし、頭蓋骨のかみ合わせが硬く、動きが小さいような方は、低気圧が近づいても、頭蓋骨が膨らまないので、頭蓋内の圧が掛かり、頭痛になる方が多いのです。

また、気圧が低いことで水蒸気を含む空気が吸い上げられるように、血液もまた頭の方に吸い上げられることでしょう。さらに頭蓋内に圧が掛かるようになります。

多くの場合は、単純に血行障害による筋肉の緊張性の頭痛なのですが、頭蓋内の圧を逃がせないことで、頭痛を生じているケースも多いのです。

また、条件反射的に「雨=痛み」の公式が出来上がってしまっている方も居ます。これらを変えていくことは、決して容易なことではありません。

これを断ち切るような施術も行ってまいります。

立ちくらみ(起立性低血圧)

立ちくらみは、自律神経の切り替えがスムーズにいかない人に見られます。
下の図を見ながら、説明をしたいと思います。

身体を休めていた状態から、「立ち上がる」ということは、「副交感神経優位」から「交感神経」にシフトしなければなりません。
筋肉を使いますから、全身の筋肉に血流を促さなければなりません。ところが、立ちくらみが起こる方は、このギアチェンジがうまく行かず、血圧を上げることが出来ません。

一時的に脳が虚血しますから、目の前が暗くなるような、頭がクラクラする症状が起こるわけです。これが「立ちくらみ」です。

つまり、立ちくらみを頻繁に起こす方は、自律神経が乱れていると言っても、差し支えないのです。

めまい

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めまいは、耳の問題であったり、脳の問題であったり、原因は様々です。

 

●脳:低血糖、脳血管の問題
●耳:メニエール、良性頭位めまい、耳鳴り、ヘッドホン、前庭神経炎(風邪から)
●猫背など姿勢不良、ストレス

などがあります。

ただ、多くに関係しているのは、姿勢が悪かったり、ストレスが引き金となっています。

ストレスや猫背によるめまい

精神的、または肉体的にストレスが強かった場合、そのストレスと闘ったり、または逃れようとする反応で、自律神経に乱れが生じやすくなります。
強いストレスに長いこと晒されていますと、自律神経の交感神経が興奮し、筋肉が硬直してきます。

「仕事の部署が変わった」
「結婚式の挨拶を頼まれた」
自分にとって苦手なことを考えると、身体が緊張してきますね?

大抵の人が、少なからず身体の歪みはあるのですが(真っ直ぐな人などは居ません)、歪みを伴った状態で、筋肉がさらに硬直してきますから、さらに身体の歪みが酷くなることになります。
その更に歪んだ身体のバランスを取るために、脳は今まで以上に筋肉に対して指令を送り続けるようになります。
こういう方のめまいは、ふらふらするようなめまいが多いように感じます。

いつも以上に脳は頑張ってしまいますので、脳も疲れてきます。
身体の司令塔である脳の疲れが、めまいに繋がるのです。

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過度のストレスを感じている人は、傍から見ても疲れてそうな姿勢をしていると思います。
つまり、姿勢を良い状態にすることが、改善にもつながるのです。

 

耳鳴りやメニエールによるめまい

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左は、メニエール病で耳鳴りやめまいを感じていた方から頂いた感想です。

「耳」が原因で起こるめまいは、ぐるぐる回るような回転性のめまいを訴えることが多いです。

 

原因は、「内耳リンパ」にあります。

内耳に「リンパ水腫」という水ぶくれのようなものが出来ることが原因と考えられていますが、実際には証明されていません。
回転性のめまいを訴える方が多いことと、「ゴーッ」というような低音の耳鳴りを感じる方が多いことから、内耳リンパの流れが激しくなり、頭がぐるぐる回ったり、音を感じやすくなっているのではないかと、当院では考えています。

また、リンパの流れをコントロールしているのは、自律神経です。
自律神経を整える施術や姿勢を変えていくことが大切になります。

「風邪」の後のめまい

風邪をひいてから、約1~2週間後に、突然「回転性」の激しいめまいが起こります。「前庭神経炎」です。2~3週間程度で改善します。
アレルギー反応によるものではないかと考えられています。かなり激しい症状ですので、当院に通われることはない・・・とは思います。病院に行きましょう。

「頭を動かしたとき」のめまい

頭を動かした時だけめまいがする方は、「良性頭位変換性めまい」です。この場合、原因は様々考えられますので、専門医に行きましょう。耳鼻科でしょうね。

こんな施術を行います(一例)

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こういう方に、クラニオ・セイクラル・セラピー(頭蓋仙骨療法)を行っております。

頭蓋骨の動きの悪い方は、私生活上でのストレスも多いようです。何も考えたくないほどストレスが溜まっている時は、頭が締め付けられるような感覚があると思います。まさにその状態が頭蓋骨の動きを阻害しているのです。

 

ストレスを解放する施術も取り入れながら、定期的な施術を継続していくことが必要になります。効果を実感するまでに時間が掛かると思います。人によっては、早い人で1ヶ月程度。一般的には3~4か月程度でしょう。20回程度を目安にお考え下さい。

自律神経を変えていくには、とにかく自律神経の再教育を施すしかありません。自律神経は、自分の意志だけではコントロールすることが難しいので、通常、自律神経の改善には時間が掛かるのが一般的です。

まず、結果を焦らないことです。容易に手に入るもので、自分の実になったものなどなかったはずです。地道な努力が必要なのです。もちろん、当院からのアドバイス等もやって頂くことは、言うまでもありません。

最終的には、自分自身の治したいと願う気持ちなのですね。一緒にがんばりましょう。