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フェルデンクライスと、こころときめくPPAP

院長
院長

こんにちは。古淵かえる整体院のかえる院長です。

ブログのタイトルは、「あれ」なのですが・・・

先日、今はもうすでに亡くなられているのですが、慶應義塾大学の名誉教授で、日本のマーケティング論の第一人者と言われる村田昭治先生の「こころときめくマーケティング」という本を読みました。

↑ 語り口だけでも、本当に魅力のある先生ですね。初めて声を聴いた(笑)

村田先生の「こころときめくマーケティング」はどこかのブログで紹介されていたんですけど、人生を変えるほどの衝撃を覚えた本だというのです。

マーケティングの本でそんなに衝撃を覚えるというのは、どういうことなんだろう?
というわけで、自分も手に取ってみたわけなのです。

この本は、マーケティングのことを知ろうと思って手に取ると、かなり驚くかも知れませんね。学生に向けた講義録のようなのですが、人生論であったり、人間愛であったり、思索を広げる様々な知恵、そして、夢やときめきを、熱く語っています。

マーケティングの本と言えば、マーケティングの方法論やテクニック、マニュアル、フレームワークなどが載っていたりするものなんですけど、そんなものは一切ありません。すでにこの時点で衝撃的ですけどね。(笑)

本全編を通じて、人間に寄り添う愛情を説いています。
「人間味を捨てて、動作をマニュアル化できても、感情のマニュアル化はできない。感情を残したシステム化でなければ意味がない」と語っています。

マニュアル的な対応で相手の心は揺さぶることは出来ませんよね。そこに心があるかないか。

マーケティングの根底にある本質は、「どうやったら喜んでくれるのだろう?」というような利他の精神、人間愛なんでしょうね。


 

さて、そんな村田先生の「こころときめくマーケティング」の中に、こんなことが書いてありました。

「移動」というキーワードがあります。移動させた接点。軽井沢に行く。横川の釜めしがある。そこに玄米弁当がある。玄米を見直して、そこに自然食という言葉が出てくる。すると、「自然」ということをどう考えたら良いのか?「人工」に対する「自然」というものがこれだということに気が付く。

これがなんだ?という話なんですけど、村田先生は「接点」というものを大切にしたいとおっしゃっています。「接点」があるからこそ、思索が広がるのだと。

あぁ、なんかフェルデンクライスと繋がるものがありますね。

身体のどこが床に触れているのか?
自分の真ん中はどこにあるのだろう?
頭と坐骨の関係はどうなっているのか?
などなど・・・

フェルデンクライスのレッスンでは、その「接点」を増やすということを行っています。

例えば、人によっては、膝がどこにあるのか?どんなものなのかを感覚的に脳が認識していないケースがあります。膝が分からないので、使い方もわからない、歩き方もジャンプの仕方も良くわからない。そういう人には、右手で膝を触らせたり、左手で触らせたり、頭を近づけて見たり、膝を様々な方向に動かしてみたり・・・

とにかく膝と自分の身体の他の部分、または、周囲の環境とを繋げていくのです。まさに「接点」を増やす作業です。

「接点」を増やすことで、脳の中では、神経シナプスが繋がりを爆発的に広げます。

ある動きが出来るようになって、さらに他にある動きが出来るようになると、それらの動きを関連させて動くようになる。自分なりの動きを作っていく。つまり、それが発達ということになります。

思考にも大きな影響を与えます。立ちあがることが出来るようになって、周囲にあるものに興味を覚え、それとの接点を持つ。その接点と、自分の頭の中の知識とを繋げる。それの繰り返しで発達していきます。

発達の本質は動きも思考も同じです。我々が提供しているフェルデンクライスメソッドは、脳に様々な情報を送り、あとはその人自身に、送られた情報をどう活かすのかを委ねます。

その様々な情報の中から自分自身でつかみ取ったもの、それがその人にとっての、本当の意味での学びです。自分自身でつかみ取ったものっていうのは、血肉となりますし、自信を植え付けてくれるものです。

学び掴んだものが増えれば増えるほど、学んだもの同士を組み合わせて、Make New 新しいものを生み出すようになります。何か困難にぶつかった時に、それはとても役に立つのです。やり方が一つしか知らなければ、すぐに諦めてしまうからです。

 

そんなMake Newと言えば・・・

 

PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)・・・

接点を繋げるって、わかりやすく言えば、PPAP。

っていうか、今更PPAP・・・

おつかれさまでした。