こんにちは。古淵かえる整体院のフェルデンクライスプラクティショナーの田崎です。
皆さんは自分のからだをもっと自由自在に使えたらいいなぁと思った事はありますか?
今よりもっと速く走れたら…
もっと高く跳べたら…
もっとボールさばきが上手く出来たら…
もっと高い声が出たら…
もっと手先が器用だったら…
誰しもが「今の自分」に完璧に満足している わけではなく、1つや2つは、もっとこうだったら良いなぁという願望を持った(あるいは持っている)事はあるのではないでしょうか。
そして、その願いを叶えるために努力を重ねた経験をお持ちではないでしょうか。
ちなみに私は、小学生の頃にクラシックバレエを習い始めたのですが、日々沢山の願望で頭の中は埋め尽くされました。
元々身体が固かったので、もっと柔らかくなりたい!と、反動をつけた乱暴なストレッチをやり、脚を高く挙げるためには、どこの筋肉を鍛えたら良いのか?と悩み、苦手な側のターンの練習を、得意な側の倍練習しました。
もっと高く脚を挙げて、高くジャンプして、きれいに沢山ターンして、腕を美しく使って、そして息切れしないで踊るためには、どれほど練習すれば良いのか?どの筋肉を鍛えるのが効率が良いのか?などと考えて、いや、実際は大して考えもせず、やみくもに練習していました。
そして、筋肉痛になると、「こんなに頑張った自分」に満足したりしていました。たいして上達もしていないにも関わらず(笑)それなりに楽しかったから、それはそれなのですが…。
理想の自分と、現実の自分のギャップを少しでも埋めるためには、私たちは何をすれば良いのでしょうか。例えば良い指導者の元で、とにかく沢山練習をする。それが一番の近道で最良の方法なのでしょうか。
サッカーや野球、バレエやピアノなどなど。上手くなりたければ、優れた指導者の元で努力を重ねるのはもちろん必須で、重要な事です。
でもその前に、実際に自分のからだを動かしているのは、紛れもない自分自身なのです。自分のからだを、もっと自在に操作することが出来たなら、理想の自分にもっと近づけるはずですよね。
これは、5年ほど前に、買い物に出かけたショッピングモールで、たまたま出くわした大道芸のショーの写真です。軽い気持ちで、少しだけ見てみようと足を止めたものの、彼のあまりにも素晴らしいパフォーマンスに、すっかりクギヅケになりました。
彼は不安定な円柱に乗せた板の上で、いとも簡単にバランスを取り、なんとけん玉を一回で成功させました。しかも剣先に刺す、『とめけん』です。
続いて、更に難易度を上げた板の上で、ジャグリングを!!しかも、この間彼はずっと喋り続けているのです。技を披露しながら、トークで笑わせるのです。いったいどんな訓練をしたらこんな事ができるのか。
不安定な板の上でバランスを取りながら、ジャグリングをしながら、トークで笑わせる。天才か?!
私なら一個づつだったとしても一個も出来ないわ。。。
のちに分かったことですが、彼の名は「Performer SYO」。大道芸の世界大会で2度も優勝している凄い人でした。まさに彼のような人こそが、自らの身体を自由自在に操れる人です。
実際、Performer SYOさんは、子どものころから身体能力に恵まれ、天才と呼ばれていたそうですが、世界一になれたのは、もちろん日々のたゆまぬ努力、訓練の賜物なのでしょう。
天才が努力するのですから、右に出るものがいないのは当然ですね。しかしながら、SYOさんほどまでとはいかないまでも、私たちは自分に与えられた身体能力を、充分生かすことが出来ているのでしょうか。
元々の作りの一番質の良い動きを獲得するためには、才能を開花させるためには、神経システムにアプローチする必要がある、と思うのです。
フェルデンクライスメソッドは、まさにその神経システムに、動きを通してアプローチするメソッドです。脳が身体を動かしますが、動きそのものも、また脳に影響を与えます。
相互に影響仕合いながら神経システムは成長を続けます。そして、当初は思いもよらなかった成果を得ることが出来るかもしれません。
これは生まれたばかりの赤ちゃんから、100歳のお年寄りまで、例外なく当てはまると言われています。
私もあの頃フェルデンクライスメソッドに出会っていたら、世界的なバレリーナになっていたかどうかはさておき、いつの段階であれ、このメソッドに出会えたことは本当にラッキーだったと思っています。
若さに任せて、自分の身体を酷使して怪我ばかりしていたあの頃よりも、むしろ今の方が身体を壊すことなく、楽に自在に使えています。
もっとこのメソッドが一般的に広まり、有効に活用される日が早く来てほしいと願い、フェルデンクライスプラクティショナーのはしくれとして、これから自分に出来ることをして行きたいと思っています。
興味のある方は是非一度試しにレッスンを受けに来てみてください。お待ちしています。