フェルデンクライス ATMレッスン レポート
2019年8月1日~31日までに実施されたATMレッスンをレポートします。
ハムストリングをしなやかにするレッスン
座った姿勢で脚を前に伸ばして、前屈はどれだけ出来るでしょうか?
脚を拡げる角度を変えながら前屈したり、前屈しながら頭や肩の動き、骨盤の転がりに意識を向けたりします。
体育座りの姿勢から脚を伸ばす時に、踵から伸ばすか、それとも坐骨から伸ばすか、意識の向ける場所が変わると、身体の使い方が変わります。
普段は坐骨から動かすことはないと思いますが、それが新鮮な刺激となって、ハムストリング筋にしなやかさを取り戻してくれたようですね。
楽に立ち上がるためのレッスン
四つ這いになって、お尻を踵に近づけては戻します。
手の位置、膝の位置は楽に出来る所を自分で選びます。
頭を下げたまま、上げたまま、両手、両脚同士をピッタリとくっつけて。
片目をつむって、様々なバリエーションで、おしりを踵に近づけることを試してゆきます。
最後につま先をついた状態から、踵を床に降ろして立ち上がります。
胸郭や背中が柔らかく連動して、いつもよりも楽に立ち上がることが出来そうですね。
普段の生活の中でも、身体のどこが柔らかくなったら、もっと楽に動けるのか?
想像して動いて見るのも楽しいですね。
頭と腰で骨盤時計
骨盤の下と、鼻先に時計の文字盤があると想像して、それぞれ、時計回り、反時計回りに円を描いてゆきます。
骨盤だけで動いた時に、後頭部も連動しているでしょうか。
片膝をたてたり、片足をもう片方の足にかけてやってみましょう。
どんな違いがあるかをみながら動きます。
頭と骨盤を同時に回したり、骨盤と、頭を逆回転させてみたり、頑張らずに心地よく続けてみてください。
背骨が整って、無駄な緊張が取れ、楽に動ける様になりましたね。
寝返りのレッスン
毎晩何度となく寝返りをうちますが、ほとんど何も考えずに無意識にしています。
寝返りをする時に、どこから動きはじめるのか?それを予測して、実際にやってみます。予想と当たっていましたか、外れていましたか?
今度はあえて別の部位から動き始めて、寝返りをうちます。
その動き始めの部分だけを何度も行ったり来たりを繰り返します。
いつもと違う寝返りのパターンを学習してゆきます。
最後に立ち上がります、振り返ってみます。いかがでしたか?
シンプルな動きの中に繊細な違いを発見できますね。
椅子に座って背骨を曲げるレッスン
川崎市の産業振興会館で毎週行われている健康体操教室で、ATMレッスンを担当させて頂きました。
普段は和室を使ってるそうですが、今日は会議室とのことで、椅子を使ったレッスンを行いました。
今日はたまたま外壁工事があり、レッスンで使う音楽が騒音でうまく使えなかったりと、ハプニングが色々ありましたが、和気あいあいとした雰囲気の中、途中お菓子休憩があったり、笑いもありの楽しいレッスンとなりました。
85歳の方も参加されていましたが、フェルデンクライスはすでに10年続けているとか。これでも一番の新米だそうです。院長よりもベテランではないですか?笑
皆さんよく動く動く。感覚の違いもよく感じますし、頭が若いですねー。
身体を動かすことが思考にも影響を与えるんだなと改めて実感しました。
このメソッドにたどり着いている時点で、思考が柔らかいのかも知れませんけどね。笑
頭の様々なところに手を置いて、身体を曲げたり反ったりします。
坐骨がどのように転がるか?
左右の坐骨に如何に体重が掛かるのか?
脇腹の伸び縮みであったり、肩甲骨の内側での背骨の動きなどを感じたりします。
彼女は右の骨盤の上下の動き、つまり側屈が上手く出来ませんでしたが、レッスンを通じて出来るようになると、歩行にも良い影響を及ぼしました。
顎と舌のレッスン
ゆっくりと大きく口を開いたり閉じたりしてみましょう。
顎の関節がカクカクいう人は自分の中心線を意識しながらやってみると変化があるかもしれません。
下顎を前に出したり、左右に動かしたりします。
舌を出す時に太いままキープすることは出来るでしょうか。顎先の方向にどこまで舌を伸ばすことが出来るか試してみたり、鼻を舐めようとしてみましょう。
舌は味覚を感じる以外に、物を飲み込んだり、呼吸する時にも関わっています。
顎と舌のレッスンをしただけですが、全身が変化しました。
いつもながら大切な繋がりを感じますね。
上半身と下半身をつなげるレッスン
両手を天井に向けて挙げ、掌を合わせて三角形を作ります。
脚を組んで上半身と同側、反対側に三角形を傾けてゆきます。この時、頭の動きを組み合わせたり、完全に横に倒れたところから腕を挙げて肩関節に動きを出してゆきます。
仕事で固まった首肩、胸が柔らかく、楽になりましたね。
身体が柔らかくなると、思考も柔軟になる気がします。相互に影響し合っているのでしょうね。
2枚目の写真は、レッスン前後の可動域の変化です。