フェルデンクライス ATMレッスン レポート
2019年9月1日~15日までに実施されたATMレッスンをレポートします。
首肩周りが楽になるレッスン
両手を合わせて三角形を作り、組んだ脚と共に傾けたり、戻したり、バランスを取ったりします。
完全に横倒しになったところから、片腕を挙げて、伸ばしたり、捻ったりしてゆきます。
固まっていた肩甲骨周りがみるみる解けて滑らかになってゆきます。
彼女は仕事柄どうしても眼精疲労と首肩周りの凝りがつきものですが、定期的なレッスンとリンパドレナージュで、良い状態を保っています。
足を持って転がるレッスン
楽に座って、対角に足を持って上げ下げして行きます。頑張らず、楽に出来る範囲で。
あげたところで留めて、足で円を描いてゆきます。
脚を上げたまま留めて、顔を回したり、下ろした足に顔を近づけて膝までスライドさせたりします。
安全に転がれそうならばそのまま床に転がってゆきます。
様々な動きのあと、はじめの脚を持ち上げる動きを改めてやってみると、はじめよりも脚が楽に高く上がるようになりましたね。下の2枚の写真です。
足を持って楽に上げ下げします。
はじめ、どこを持ったら楽に持ち上げられるのか、反対の脚は伸ばした方が楽なのか?彼女は写真のような動き方を選択しました。
脚を上げて円を描いたり、挙げた脚を留めて、足の前で顔で文字を描いたり、足を持ったまま転がったりします。
そして、反対側はイメージしてから動いてゆきます。
次第に硬かった筋肉の緊張が取れて、身体全体がしなやかに動き始めるのが見て取れました。
バレエをやっている方なので元々柔軟性はありますが、一つ一つのパーツをいかに繋げて動くかが鍵となるのかもしれませんね。
そのために、イメージする力を強化する事も大いに役立つでしょう。
是非踊りに生かして下さいね。
足で床に円を描くレッスン
座って、足の裏で床に円を描いてゆきます。
片足でやったり、両足を同側、逆側で回します。
この時、首や、背中、腰はどんな風に動いているか、意識
うつ伏せで、両膝を立てて回したり、傾けたりしてゆきま
もう一度はじめの動きをやってみて、動きの質の違いを感
筋肉の無駄な緊張が取れて、バランスよく動けるようにな
腕を伸ばすレッスン
仰向けや横向けで、腕を伸ばすという単純な動きのレッスンですが、腕を伸ばす動きが、頭や肩甲骨の動きにどのような影響を及ぼすのか?
そして、自分の身体がどのように床に預けていくのか?
自分の身体の位置感覚に細かく注意を向けることを求めるレッスンでした。
こちらが予想していた動き方とは、かなり違った動きをされるので、レッスンを指導するこちらも、こんな動き方もあるんだなと、勉強になりました。
床を押して起き上がるレッスン
ウエストの下に手のひらを床側にして差し込んで、肘を上げ下げします。
股関節、頭の動きと連動させたり、肘で床を叩いたりします。
腕に制限を作り不自由でしたが、胸郭が柔軟になり、最後は両手で床を押して楽に起き上がることができました。
地味な動きですが、野心を持って無理に大きく動かさずに行いましょう。
小さな変化に気づくことが、大きな変化のスタートラインです。
ハヌキヤのレッスン
イスラエルのお祭り、ハヌキヤで使う燭台にポーズが似ていることから、その名がついた動きです。
ロウソクの燭台になったつもりで、両腕は脇と肘でそれぞれ90度を保って動かしてゆきます。肩関節と、頚椎の関係性や肩甲骨の動きを良く感じられるでしょう。
肩甲骨、肋骨、背骨が柔らかくなると、股関節も楽に動けるようになってきます。
寝返りのレッスン
ダンスの指導者でもあり、普段から身体を使っているので、初めはとても筋肉の張りが強く、横向きで頭を床に降ろすことが困難でした。
ゆっくりと横たわり、その質感を見てゆく所から始めます。
横向きから仰向けになるイメージをして、実際に動いてみます。
動き出しの初めの部分だけ何度か繰り返します。
別の部位から同様に動いて、仰向けになって休みながら、その質感を見てゆきます。
自分がどんな風に床に横たわっているのか、何をしているのかに意識を向けるうち、あちこちの筋肉の緊張がほぐれて、楽に横たわれる様になりました。
ガチガチで転がせなかった頭も楽に転がるようになりましたね。
眼と舌の動きのレッスン
自分の眼球の中に望遠鏡があるとイメージして、その望遠鏡を後ろから覗いているようにして、ゆっくりと上下左右を見てゆきます。片目から始めて、両眼で行い、最後は全身をスコープするように見てゆきます。
続いて、口を大きく開いたり閉じたりを繰り返します。カクカクなる時は、自分の中心線をイメージしながら、丁寧にやってゆきます。下顎を前後左右に動かしたり、舌を出して動かしてゆきます。
眼や舌を動かしただけで、全身のバランスが整い、呼吸も楽になりましたね。不思議ですね。
肘と膝を近づけるレッスン
仰向けや横向けで肘と膝を近づける動きを行いますが、自分の背中の何処に寄りかかるのか、背骨を長くするというところに意識を向けるのがポイントです。
時にはゆっくり、時には早くと、動きにメリハリをつけながら、自分の動きが身体のどこから湧き出たものなのかを味わいました。
レッスン後は、今までにないような身体の感覚になり、いつも以上に楽に身体を動かせるようになりました。
背骨をしなやかにするレッスン
横向きで頭を抱えて上げ下げしたり、回したりします。
脚と組み合わせて、上げ下げしたり回したりしますが、頭と脚を同時に回す時の組み合わせは実に沢山ありますね。
同じタイミングで同じ方向、逆方向、逆のタイミングで同じ方向、逆方向。
どの組み合わせを選びましたか?また、なぜその組み合わせを選んだのでしょう?
仰向けで足裏を合わせ、頭の後ろで手を組んで、上げ下げしてゆきます。
初めの動きに戻ると驚くほど軽く動くことが出来かもしれません。
フェルデンクライスは毎回驚きの連続ですね。
これからもレッスンを楽しんで下さいね。