フェルデンクライス・プラクティショナー、メディカルカイロプラクター
相模原市南区の整体院「古淵かえる整体院」院長のかえる院長です。
※この記事は、アメブロに掲載した記事を転載したものです。
前回のブログにも書きましたが、フェルデンクライスメソッドには、2種類のレッスンがあります。
今回のブログは、そのうちの一つ『ATMレッスン』をもう少し詳しく紹介します。
ATMとは?
- Awareness(気づき)
- Through(通じた)
- Movement(動き)
「ATM=動きを通じた気づき」
身体の「気づき」(神経を研ぎ澄ますこと)を通じて、身体だけでなく、心までしなやかに優雅に変えていきます。
ATMレッスンは、基本的には、この写真の通り、体を動かして行います。(イメージだけで行うこともあります)
写真だけだと、何となく、ヨガにも似てますよね。
ヨガのレッスンの場合は、先生のお手本があって、その『型(ポーズ)』に当てはめていきますよね?
言い方が正しいかどうかはあれですが、「先生のマネ」をするのがヨガのレッスンですね。
さて・・・ATMレッスンのことを詳しくお話する前に、最初にまとめますね。
ATMレッスンの特徴
- お手本がない(まねではない)
- 動くのも自由、休むのも自由
- 言葉がけを聞いて、自分なりに動く
- もっと楽に動ける動き方はないか?を探る
- ゴールはなく、プロセスが重要
- ゆっくり、ソフトに、がんばらない
- 自分の身体への「気づき」が大切
- 周囲の環境によって、動きを変える必要がある(空間認知の学習)
お手本がないレッスン
フェルデンクライスには、まずお手本がありません。
先生の言葉がけを自分なりに解釈して、動きを作っていきます。
とにかく自由です。疲れたら休むのも自由。
「どうやって動いたら、もっと楽にできるんだろう?」それを探求していきます。
今まで知らなかった、自分の動きを探求することは、新しい自分の可能性を開くことにも繋がります。
だから「気づき」がとても大切なんです!!
人によって、動き方は驚くほど様々です。(もちろん、似たような動きにはなりますが、組織化の仕方が皆さんかなり違います)
言葉がけは、はっきりと伝えることもあれば、わざをあいまいに伝えることもあります。
かえる院長の場合は、気づいて欲しい、自由に探索して欲しい時などで、言葉がけを使い分けたりします。
思い付きでレッスンが脱線したりすることもありますし、手を使ってサポートすることもあります。とにかく楽しくやるのがモットーです。
この辺は、先生のキャラクターによって、だいぶ違いますね。リズムもすごくゆっくりな先生もいますし、自分に合った先生を選ぶと良いと思います。
決まったゴールに向かうレッスンではない
フェルデンクライスのATMレッスンは、ゴールという明確な設定はありません。
プロセス(過程)こそがとても重要になります。
たとえば、お友達とランチをしようと考えているとします。
ここで考えることは、
- どこで会うか?(町田?小田急町田駅?JR町田駅?西口東口?)
- 何時ごろ会おうか?(11時頃?12時頃?)
- 何で行こうか?(車?徒歩?電車?タクシー?バス?)
- 何を食べようか?(和食?イタリアン?フレンチ?中華?)
- どこのお店にしようか?(歩いて決める?ネットで見る?口コミの多い店?近い店?落ち着ける店?おしゃれなお店?リーズナブルなお店?ご褒美的なお店?)
脳のシナプスは、こんな感じで展開を広げていくんです。
- どんな姿勢で始めようか?(仰向け?坐位?うつ伏せ?横向け?膝立ち?)
- どこが接地しているんだろう?どこが浮いてるんだろう?どこに体重がかかってるんだろう?(背骨のどのあたり?右の肩甲骨?)
- どの方向に動こうか?(まっすぐ動く?弧を描いてみる?ひねってみる?微妙に角度を変えてみる?)
- どんなスピードで動こうか?(速く?遅く?程よく?周りと合わせる?)
- どんなタイミングで動こうか?(呼吸に合わせてみる?周囲の音に合わせる?楽なリズム?)
- 周囲の環境はどうなってるんだろう?(隣の人や壁とぶつからないかな?天井との距離はどうかな?)
先程の例と似てますよね?体を動かすことに関しても、アイデアは無限に広がります。
『ここまで動くことが出来た!じゃあ、この先へはさらにどうやって動こうか?』