フェルデンクライス ATMレッスン レポート
2018年11月に実施されたATMレッスンをレポートします。その1
腰に腕を入れて骨盤と頭を転がす 横向けで腕を回す 2レッスン
Tさん(男性)とMさん(女性)の70代の兄妹のATMレッスンです。男性は軽度認知症です。
毎週、レッスンに来るのが楽しみになっている様子。
相変わらず、動きそのものは遅いですが、認知機能には悪化はなく、レッスンの度に、どんどん良くなってきます。
今回のレッスンは、少し簡単すぎたかも知れませんが、脚の傾きが変わったり、身体の可動域が上がったりと、変化を感じたようですね。
うつ伏せから身体を反らすレッスン
30代の女性KさんのATMレッスン。遠く葛飾区から。
先月初めてATMレッスンを受けましたが、フェルデンクライスをすっかり気に入ってしまった様子で、今月は今日の他にもう一回予約をされていきました。
前回のレッスンの覚えているところを毎日やっていたそうです。背中の感覚が良いみたいですね。
今日は首をしなやかに反るために、身体をいかに使っていくかというレッスンを行いました。
元々、身体はしなやかな方なので、意外と動けていましたが、意識を向けながらの動きは少し難しかったかも知れませんね。
レッスンはトントン拍子で進んでしまい、少しだけ時間が余ったので、この動きに関連した、座位でのエクササイズもアドバイスしておきました。
いもむしの動きのレッスン
当院ではマンツーマンでのATMレッスンが受けられます。周りに真似したくなる動きをする人も居ませんので、本当の意味での学びが出来ると思います。
写真の2人は、同じイモムシの動きのレッスンをしております。写真だけ見るとおかしなレッスンですね。笑
白の服の方はこの姿勢のまま前に進めず、青の服の方はすいすい歩いています。
赤ちゃんが歩けるようになるためには、必要な動きになります。
変な格好でのレッスンですが、終わると身体の動きや神経も安らぎ、身体が楽になります。面白いものです。
上半身を楽にして、痛みを緩和するレッスン
ここに紹介する彼女は、もう100回以上のレッスンを受けています。
今回は上半身を楽に動かして、痛みを緩和する動きです。
レッスン開始時と終了時の前屈の写真を掲載しました。明らかに前屈の可動域が増えましたね。
ATMレッスンは脳をフル回転させますので、レッスン後は甘いものが食べたくなったり、眠くなったりします。
フェルデンクライスは脳のエクササイズなんですね。
肩甲骨周りの動きを改善していくレッスン
肩甲骨周りの動きを改善していくレッスンです。
うつ伏せだったり、片腕をブリッジにして、肘を動かしたり、面白い動きですね。
肩や首のコリが取れ、腕の動きも良くなったようです。
始めに感じていた身体の左右差がなくなりました。
肋骨を使ったからか、呼吸も楽になったようです。
彼女の場合、レッスンを行うと神経系が目覚めるからか、眼がパッチリ大きくなります。
フェルデンクライスは、想像を超えた効果が出ることがあります。
足首の動きのレッスン
軽度認知症の方へのフェルデンクライスATMレッスン。
認知症の方へのレッスンは、特に特別なことはしていません。慣れない動きをイメージさせたり、自分の感覚に向き合ってもらうことを重視してやっています。
今回は足首の動きのレッスンでした。
院長のレッスンに比べ、少し難しい動きのレッスンにチャレンジして行きました。
少し難しい動きがあったようなので、動く骨格模型で動きをイメージさせた後に、再び動いてもらいました。
イメージが出来ると、動きが変わってきますね。
レッスンが終わると、動きも表情も良くなりますね。
毎回、レッスンの度に良くなっていくのが、嬉しいですし、楽しいですね。
手首と指の動きのレッスン
Tさん。PC作業が多く、首肩の凝りが酷い、肩甲骨が痛いという症状。
今回は手首と指の動きのレッスンをやりました。
手首と指のレッスンだったにも関わらず、上がっていた両肩がストンと下がり、顔を上を向いたり、下を向いたりの動きや、腕をあげる動作が軽く、楽に出来るようになりました。
本人曰く、四角かったものが丸くなった感覚だそうです。笑
身体が楽に動けるようになって、良かったですね。