フェルデンクライス ATMレッスン レポート
2019年6月に実施されたATMレッスンをレポートします。その2。
足をおもちゃにして遊ぶレッスン
おひとりのお客様だけに行うレッスンだったはずが、フェルデンクライスの師匠の湊真里先生や、うちのスタッフがまさかの飛び入り参加。
追試を受けているような変な緊張感でした。笑
足を興味を持って触ったり、足を色んな方向に動かしてみたり、身体を転がしたりしているうちに、自然と起き上がってしまいました。
レッスン前と後での可動域を比べてみましたが、楽に大きく動けるようになってますね。
重心バランスも整い、身体も楽になったそうです。
レッスンを楽しんで頂けましたか?
赤ちゃんが足を掴んで色々と動かしたり、頭に近寄せたりしているうちに、楽に座ってしまいます。
不思議な感じがしますよね。
最後のところに辿り着くと、レッスンの途中で行ってきた変な動きが、ひと繋がりになってくるのが、わかりますね。
成功にはプロセスが大切ですね。
寝返りの動きのレッスン
普段何気なくしている寝返りですが、1番初めにどこから動き始めるのかに意識を向けて、動き出しの最初の所だけを何度か繰り返します。
次は敢えて別の部位を選んで動き始めます。
何度か繰り返し、最後は目から動き始めます。
仰向けになった時の質感、横向きになった時の質感を見てゆきます。
立ち上がって左右に振り向いてみます。
振り向く動きは、重力の向きが変わった寝返りの動きと同じです。
シンプルに意識を向けてゆく事で様々な変化が起こってきますね。
横向きの姿勢から仰向けに転がるだけの動きなのですが、沢山のバリエーションがあります。
最初に動き始めるのはどこか?を予想して、実際にやってみると、予想通りの場合も、そうでない場合もあります。
色んな部位から動き始めて、転がる時、転がった時の質感を見てゆきます。
シンプルな動きから、沢山の変化が現れます。
肩甲骨と背骨、骨盤を繋げるレッスン
仰向けで膝をたて、頭の後ろで手を組んで肘を上げ下げします。
脚を組んで膝を倒した姿勢で、肘の動きと組み合わせたり、頭の動きも参加させてゆきます。
肘が上下する時に肩甲骨の動きを感じたり、身体のどこが床を押しているのかに意識を向けます。
体幹部の骨が繋がり、バランスが整って行く様に感じるかもしれません。
ご自分の感覚を楽しんで下さいね。
身体で床を押す、転がるレッスン
うつ伏せで上体を起こして、頭と足を近づけたり、横向きの姿勢で頭と脚を持ち上げたり、自分を抱きしめたまま、床をころがったりします。
それぞれ、うつ伏せの時はお腹のどこが、横向きの時は脇のどこが床を押しているかに意識を向けます。
転がりながら、反対側の手の平を床をスライドさせます。
肋骨がどんな風に床を転がるのか、その上を肩甲骨が滑るのを感じるか?
身体が柔らかく滑らかに動き始めます。
上半身と下半身をつなげるレッスン
仰向けで脚を持ち上げたり、頭の後ろで手を組んで頭と脚を同時に持ち上げたりします。
この時、持ち上げる頭や脚ではなく、身体のどこが床を押すのか?に意識を向けます。
動き始めに比べて、メソッドの後では脚の重さが軽く、動きやすくなっていますね。
身体を繋げて動くことが出来ると、普段の動きも楽に行う事が出来ますよ。
身体の長さを測るレッスン
このレッスンでは、身体を動かしません。
仰向けのまま、自分の感覚だけを頼りに、自分の身体の様々な部位の長さを測ります。
おでこの広さと鼻から顎先までの長さを比べたり、首の太さと同じ太さの部位はどこにあるのかを探したり、自分が思っていた長さと実際の長さとでは、だいぶ違うこともあります。
感覚を養う、小さな違いに気づくことは、自分の改善には欠かせません。
普段、痛みを感じるところに、何が起きているのか、左右で何が違うのか、感じられるようになると良いですね。
立ち上がるためのレッスン
仰向けで骨盤を転がしたり、四つ這いでお尻を踵に近づけたり戻りたりします。
頭を落として、前を見たまま、つま先を立てて、両手と両足をピッタリくっつけて、片目をつむってと、色々なバリエーションを加えてゆきます。
この時、身体のバランスはどうか?
どこが柔らかくなれば楽に動けそうか?などに意識を向けてゆきます。
最後はお尻を踵に近づける時に、つま先を立て、踵を床に近づけて立ち上がります。立ち上がることが普段よりも楽に感じるかも知れません。
いつもと違うパターンを学習する事は、私達が日々生活する上でとても大事な事です。